夫のKORNです。群馬の山歩き記録として、結構経験値が溜まってきました。
榛名山系
- 掃部ヶ岳→杏ヶ岳縦走
- 相馬山
- 水沢山
- 伊香保森林公園(雄岳、雌岳)
赤城山(黒檜山→駒ヶ岳)
妙義山(落石の為見晴台まで)
岩櫃山
小野子山
浅間山(車坂峠→黒斑山→蛇骨岳→仙人岳→鋸岳→湯の平→草すべり→車坂峠)
※群馬外 (石川県)白山、鞍掛山、医王山 (滋賀県)伊吹山
これまでに登山パンツを変えて登りました。これから登山を始めたい方、初心者の方向けにレビューを行いたいと思います。
初心者、これから始める方向けの記事です
・ビバーク(野営、野宿)想定無し
・大規模縦走想定無し
・冬季雪山登山想定無し
・トレイルラン想定無し
登山に履くパンツはどうすれば良い?
結論から言えば「これでなくては登れない」と言うものはないと思います。昔の人はジーパンで登ったりしていたんじゃないでしょうか。
ただ、重要なことが以下のことだと考えます。
- 快適に登れること
- 悪天候にも対応できること
- 不快感がないこと
- 性能面(防風性、通気性、防寒性、速乾性、防水性)
登山パンツとして着用されるものにはいくつか種類があります。
ジャージ
夏季登山であれば問題ないかと思います。ただし、天候の変わりやすい高山であれば気温の低下、強風や雨の発生には対応ができないので別途レインコートなど準備しておく必要があります。
動きやすく、通気性も良いのですが耐水性、防風性がないので低山向けになりそうです。
ランニング系衣料についても同様かと思いますが、ウインドブレーカーなんかは登山用でなくても使用に適していると言えます。
秋季登山までであれば1,000mクラスの低山なら全然行けてしまうでしょう。
ジーンズ(デニム生地)
デニム生地は通気性があり丈夫です。登山をしていると狭い道で木の枝に触れそうになりながら進む場面も出てきます。画像でもジーパンと登山靴見たいな絵面は出てくるので、おそらく昔は重宝されたのではないかと思います。
ただ、こういったイメージに騙されて普通のジーンズで登ったりすると大変な思いをします。伸縮性があるジーンズ、硬く伸縮性がないジーンズなど生地に違いもあります。
防水性、速乾性は確保されにくいです。綿素材がメインなのでむしろ吸水性が高い。汗をかくとびちゃびちゃのままです。今のご時世、あえてデニムジーンズで登る必要はないでしょう。(機能性デニム風運動パンツは別)
今のところ「普通の」デニムジーンズで登っている方は一人も見たことがないです。
タイツ(短パン・スカート)
年間通して短パン・タイツスタイルで登る人もいるくらい登山においては一般的です。このスタイルのメリットは以下と考えます。
- 初期コストが安く済ませられる
- おしゃれを楽しめる
- 動きやすい
- 熱が篭りにくく、夏場は快適
私も最初は「短パン・タイツ」スタイルでした。
私の場合登山は道具を最初揃える為に初期費用がかかりました。
ブーツ、リュック、帽子、トレッキングポール、グローブ、靴下、熊鈴、サングラス、レインジャケット…
使えるものは登山用か分からないまま使っていました。元々「ノースフェイス」や「コロンビア」といったアウトドア系ブランド衣料が好きだったので長袖Tシャツは「ノースフェイス」ハーフパンツは「コロンビア」と持っていた物を使うことにしました。
タイツは登山ブランドで買うと結構高い為、「ユニクロ:エアリズムタイツ」を着用。
パンツを履き替えてみて見えてきたタイツスタイルのデメリット
- 防寒性が低い
- 障害物などの物理に弱い(木の枝、岩など)
- 雨風に弱い
- 靴の中に「小石、落ち葉」が入る
高額なタイツを買えばある程度のデメリットを克服するものもあると思います。
登山中は体を動かし、特に脚の筋肉は一番使われているのでヒートしています。なので秋季登山でも思ったより寒く感じることはないと思います。
短パンの選び方の注意点として、「動きやすさ」を確認してください。
当時履いていたコロンビアのパンツは「短パン」ではなく、膝まである「ハーフパンツ」に該当するものでした。今になって久しぶりに履いてみたら、膝が上げにくくてびっくりしました。当時は何もわかっていなかったけれど、伸縮性もないし、ハーフの長さが膝上げを邪魔するし、「アウトドアファッション」向けであり、「登山向け」ではなかったと気がつきました。
タイツに関しては「防寒用」「高通気タイプ」など、登る用途に合わせて着用すれば年中このスタイルでの登山が可能かと思います。
短パンタイツ用品に関しては真冬用も売っていたりします。私はこのスタイルを突き詰めている訳ではないので悪しからず。
私が欲しいアイテム紹介
トラックパンツ(ジョガーパンツ)
このアイテムで登っている人は少なくないです。割と見かけます。
特徴としては伸縮性があり激しい運動にも適している。ベルトを通さず紐で腰部分を固定し楽に履くことができる。
アウトドアブランドからもトラックパンツが出されており、高機能生地を使用しているアイテムもあり、アイテムによっては「通気性・耐風性・速乾性」と兼ね備えています。
実際に私も履いて登山をしていました。
使っていたのはこちら
私は「ホグロフス」のブランドを結構指名買いしています。登山系衣料メーカーとして良いものを作っているし、小柄な私の体型にも合う。デザインも北欧ブランドらしくおしゃれで普段使いもできる。
↓こちらも所持しており赤城山登山に使用しました
価格もそこそこで普段使いも出来そうだったのでこのアイテムを購入し登山と普段使いに使用。
使ってみて感じた快適ではない部分(このアイテムを通してなので、全てのトラックパンツには該当しないかもしれません)
- 靴の中に小石、枯葉が入る
- 脚を大きく上げたり開いたりすると伸びるけど突っ張る
- 紐で固定しているけど、ズボンがずり下がってくる
裾部分は先細りなのでタイツ同様、靴の中に異物が入ってきます。雨が降ってきた場合、パンツ自体には耐水性がありますが靴の中に水は侵入します。
このパンツに関しては股上が広めなので、伸びるけど突っ張ります。ジョギングやスポーツくらいであれば問題ないのですが、大股開きで急登を登ったりするほどの登山に関してはちょっと使いづらい。
あとは、腰からずり下がってきて腰履きになってしまう。紐で固定しているはずですが、限界があるようです。リュックの底部分とパンツの腰部分が重なりそれがずり下ろしています。何度履き直しても下がる。紐で固定しているからある一定以下には下がりませんが、適性ポイントではない。この部分が大きく快適ではなかったですね。
トレッキングパンツ
ロングタイプの登山用パンツになります。腰にはベルト通しがあり、裾の広さもややゆとりがあるタイプ。基本的に通年使用可能。
私は結局ここに行き着いてしまいました。
私が使用しているものはこちら。ツートンカラーの為、コーディネートしやすい!
↓カラーバリエーション
高機能トレッキングパンツはデメリットとして「値段が高い」ことがあります。ベルトも別途必要なので追加コストもかかる。デザインも登山登山しくて普段使いも出来なさそうなので、なんとなく敬遠していました。
しかし浅間山に登ろうと思った時に、登山工程7時間とこれまでの登山とはレベルが上がることから不快要素は一つでもなくしたいと思い選びました。
私の登山は「ソロ登山」なので助け合いができない環境。ソロは自分しか頼れず、道具や衣料選びが重要と考えています。
トレッキングパンツを履いてみて感じたこと
- 防風性、通気性、防寒性、速乾性、防水性全て持っている
- ベルトを通せば腰からずり落ちない
- 裾の調整ができ、広げればブーツを覆うことができる(異物、水が入らない)
- 動きの妨げがなく、急登でも快適
- チャックがあるので用をたしやすい(男性向けメリット)
- ベルト通しがあるので腰にカラビナ等を付けられる
トレッキングパンツという名称の通り、トレッキングに必要な機能が全て揃っていると言えます。初期投資に躊躇せず、最初からこれで登っていたらよかった…。と思えるほどでした。
サイズ選びは「細身」がお勧め
パンツにゆとりがあると
- 木の枝など障害物に引っかかりやすい
- 強風発生すると煽られる
- 登りで脚を上げたりする動きを阻害する
細身だと見た目もかっこいいだけではなく、機能的にも優れているので、初めての方は試着して購入しましょう。
まとめ
登山において、「登る」という目的を達成する為には特に「このパンツが必要だ」と言うものはないと思います。
選ぶと言うことを考えている方が重要に思っていることは「快適に」登ることができるのか。と言う点にあると思います。
数回、趣味や付き合いで登る方に、高額な高機能トレッキングパンツを買う必要はないかと思いますが、「本気で趣味にしたい」どんどん「過酷な登山に挑戦したい」と言う方は、トレッキングパンツを購入することをお勧めします。夏場はそのまま着用し、秋季冬季には中にインナータイツを着用して…。と一本あれば通年使用できます。
キャンプなどのアウトドア趣味にも併用できたりしますので、デザインや着心地に拘ってもいいかもしれませんね。
ご参考になればと思います。では良いアウトドアライフを!