こんにちは。KORNです。
私は新卒から入社した企業に11年勤めて退職し、1度目の転職先で6ヶ月勤めました。
たった6ヶ月で退職し、3度目の再就職を2ヶ月後に決めました。
そんな転職活動の中で面接の対策として考えていたのは「退職理由」です。
これは必ず聞かれます。
そして退職理由を話す対策をする時に色々と検索をかけました。
なかなか、私が欲しい答えに辿り着かずに歯痒い思いをする人がいるかと思い情報を残そうと思います。
家族を退職理由にする?
私の場合、1度目の転職活動の際に使いました。
実際にそれが事実だったので都合がよかったのです。
その時に実際に使用した例として
- 妻の親の持病が悪化した
- 出産も重なり(妻の)親元で子育てをしたかった
- その為全国転勤がネックとなったので退職に至った
これが事実だったので、離職時にもこの内容で説明し、中途採用面接時にもこの内容で一貫して通しました。
しかし2度目の転職活動では入社6ヶ月しか経過していない上、地域の零細企業だったのでこの理由は使えなくなりました。
自己都合かつ短期間での退職の理由
私がなぜ短期間で離職したかというと
- 拘束時間が長い(8時間+サービス残業1~2時間)+通勤時間往復1.75時間
- 年間休日が少ない(聞いていた内容と違った96日程度)
- ミスの補填は無保険かつ自己負担(数10万〜100万円以上かかる商材)
- 予算達成でインセンティブ制度だったが、その他手当も売上未達だとつかない(聞いていない)
- 営業車、営業携帯は自己負担(車のガソリン代、携帯電話代の手当て無し)
大企業であれば労働組合があったりして物申すことで解決できるかもしれませんが、就業するということは「その人(企業)に身を預けるということ」
社長や人事なりが「こうだ」といったら覆ることはないでしょうし、反旗を翻したところでその後の居場所なんてないのです。
悪いところだけリストアップしたのでひどい会社だと読んだ人は思うかもしれませんが、私は意外と順応できており、嫌いではありませんでした。
一番ネックだったのが「年間休日が少ないこと」でした。
月に2回週1休みのスケジュールが多く、家のことができなくなりました。
実際に私以外の他の社員は独身だったので、家族持ちの事情が理解して貰えないのです。
ただ、これらの理由を次の転職活動で正直に言うわけにはいきません。
退職理由が「身内の不幸(または介護)」は得策か?
私の考え方ですが、基本的に「嘘をつく事」は避けています。
転職活動中にYOUTUBEで退職理由で検索したところ、影響力の高い人の切り抜き動画で
「身内の不幸とでも言えば良いのでは」
と言う意見がありました。
非常に効果的ではあると考えました。理由としては、センシティブな内容も含むので面接側も「突っ込みにくい」からです。
そしてそれを退職理由と繋げる必要があるのですが、
- 親の介護が必要になった → なぜ退職した?
- 親が亡くなった → なぜ退職した?
このように設定を考えるのが結構面倒くさい…
だって、そのくらいで退職する必要ないので。
親の介護が…→ 仕事と介護の両立が…→え、それうちでも働けないですよね?→い、今は大丈夫なんです。
と言うふうになりそうですね。
既に勤めている全国転勤系の会社を辞める場合には有効かもしれません。
介護で転勤できなくなるので辞めます。と言う既に勤めている会社を辞める場合には使える理由になりそうですが、新しく勤めたい企業の面接で、前職を退職した時の理由説明には使えないですね。
かといって実際に、「待遇が悪かった」とか「いじめがあった」とか、パワハラやセクハラ被害に遭ったので退職した。
と言う事実を伝えることは逆効果です。
私が面接官であればこのようなことを面接で言われた場合、その人のことを「問題解決能力の低い人だ」と見てしまうでしょう。
そのような人を入社させた後に、問題に直面したときに「過剰に」現状の不満ばかり訴え、待遇改善ばかり望み、「面倒くさい人材」として会社に余計な問題を起こすかもしれないリスクを考えます。
これを読んでブラック経営者のようだ。
と思われた方は、ご自身で起業した方が良いかと思います。残念ながら世の中綺麗事ばかりではありません。
あなたが完璧な人間でないように、完璧な企業と言う存在もそうそうないのです。
短期間で退職した時の面接対策
就職したら1年は勤めさない。
3年は仕事を続けてスキルを身につけなさい。
5年、10年は〜と、このような言葉をよく耳にしますよね。
1年以上勤めてから辞めると確かに失業保険を使えたりするのでこれは良いと思います。
ただ、既にモチベーションが消えてるなか転職が決まるまでダラダラ働くのは、その仕事で出会う「顧客」や「仲間」に失礼だと私は考えます。
仕事を続けると案件が雪だるまのように増えていき、辞めるに辞めれられない。と言う状況もよくあります。
明確な理由があれば私は短期間でも退職すべきだと思います。
ここで気をつけたいのは、仕事が向いていないと感じたとか、その重責から「逃げてしまう」ことを目的として退職するのはあまりおすすめできません。(身も心もボロボロになったら逃げてしまうのも良いでしょう)
今回私は6ヶ月しか勤めずに転職活動に挑みました。
その経験での対策をお伝えします。
退職理由に「社外秘を含む」ため
例えば、退職理由が業績の傾きだった場合はどうでしょうか?
会社の数値は「社外秘」の内容が多いです。
一部上場企業などは業績公開していますが、その辺の中小企業や未上場の企業の業績は公開しているところが少ないです。
そして従業員は会社の業績数値は社外秘の機密情報として取り扱っています。
他にも、後継者不在だったり社長の体調が悪いとかで、実際に会社の10年後の存続が危うい場合などでも健康情報は個人情報であるため言うわけにはいきませんよね。
こういったことも踏まえた例文を考えてみました。
【面接での対応実例】
面接官:前職の退職の経緯を差し支えなければ教えて頂けますか?
私:社外秘を含む為、全てはお伝え出来かねてしまうのですが、業績や内的要因から5年後10年後とその会社で働いていくことを考えたときに不安を感じた為転職することを選択しました。
私は実際に上記のような内容を使っていました。
ここで、「なぜ半年で辞めたのか?」と言う質問が出ました。
この場合の切り返しとして、
私:続けることは可能な状態ではありましたが、私はやる気がないのに次が決まるまでと続けることを顧客や仲間に対し「不誠実」と考えます。そして仕事を続けていくと案件も溜まり辞めるに辞めれない状況が発生してしまう為、早い段階で決断しました。
と答えていました。具体的なことは喋っていませんが全て事実に基づくことで返答しています。
面接官:状況から不安を感じたようですが、ご自身で環境を変化をさせようと取り組まれましたか?
私:業務の簡略化、仕組み化、ルール制定など前職の知識を活かして業務的なことの改善改革は取り組みました。
私:しかし将来的な状況を変化をさせる為には、零細企業の規模なので私が社長業を事業継承し残りの人生を捧げるほどの時間と労力が必要でした。私の中でワークライフバランスを考え家族との時間を確保したかったのでアンマッチであると考えました。
ここまで話せば皆さん大体納得されこれ以上質問されませんでした。
ここで重要なのは、「半年で辞めた事実」ではなく、辞めた理由とその考え方です。
新卒が半年で辞めるのと、一つ長い職歴と実績を持っている人が半年で辞めたのでは意味合いが違います。
退職時に誓約書を書いたことを理由にしよう
退職時に「秘密保持誓約書」というものをどこの企業でも書くかと思います。
業務で知り得た社外秘情報や取引先情報、顧客情報など諸々を漏洩させません。という内容が盛り込まれた誓約書です。
この中に、社内の規定や慣習、人間関係関連も漏洩させないこと。という内容もありました。
これも逆手にとり、転職活動での面接で聞かれる退職理由に利用しましょう。
前項での「社外秘を含むため」という文言で基本的にはそれ以上追求されないでしょうが、もし突っ込まれた時の対応策です。
相手も会社なので社外秘のことは良くわかっています。逆に社外秘に当たる内容をペラペラ喋る人は信頼の置けない人物だとして選考から外れる可能性が高くなるでしょう。
秘密保持誓約書の内容に抵触してしまうので詳細はお話しできませんが…、ネガティブな意味合いでの退職ではなく、前職で培った経験で新たな可能性が見え、それが御社で活かせると考えました。
といった形で論点すり替えしてポジティブな内容へと持っていきましょう。
「社外秘なので答えられません」と閉ざしてしまうと、それはそれで会話が終了してしまうので注意しましょう。
転職活動を終えてみて
今回お伝えしたものは私のケースでの実例になります。
当てはまらない方も、実際に面接に使ってみたらうまくいかない人もいるかもしれません。
もっと良い切り返しもその人によってあると思います。
しかし、コロナ禍で焦って入社した会社が想像以上に待遇も環境も悪く、コロナが落ち着いた今、求人も増え、良い場所に転職できる!
そんな人も多いのではないでしょうか。
しかし面接でその内容を馬鹿正直に言うことも難しいかと思います。
面接どうしよう…。半年で辞めたこと絶対突っ込まれるよなぁ。辞めた理由なんてぶっちゃけないんだけどなぁ…。
と、困った時にアイディアの一つとして応用してみてください。
ただ、一つ言えることは「嘘はつかないこと」だけは意識した方が良いかと思います。
嘘はバレます。矛盾が起きます。
事実は答える。しかし、具体的なことは言わない。言えない。
目的や信念ははっきりさせていること。
このブログがあなたの就職活動の手助けになれば幸いです。