二度目の転職活動をした夫のKORNです。
新卒、転職などの就職活動時やアルバイトの面接など、履歴書を作成する必要があります。
今回は履歴書を作る必要がある人に向けて発信します。
履歴書作成って時間がかかりますよね。
私は一応、大手インテリア雑貨店の店長を務めたこともある為、パートアルバイトの採用・面接は100回以上経験しています。
面接を行う中で、パートアルバイトですら履歴書は「手書き」の方が大多数でした。
ちなみに私は履歴書作成、非常に苦手です。というか、好きな人はいないでしょう。
記入する項目も多く、履歴書の形式によっては自己PRから志望動機も記入するものまであります。
それを消えないボールペンでノーミス作成が求められますので、神経も体力も時間も消耗します。
ちなみに、ネットで気になって検索してみましたが、
「履歴書 手書き PC どっち」など調べてみると、マイナビ系から個人まで色々なブログが出てきました。
大体共通しているのは、「今の時代は どちらでも良い」というような内容。
手書きの方が印象が良いこともあるようです。ぐらいの記述で曖昧であった。
そこで、実体験も踏まえて考察していきます。
履歴書 手書き派・PC派
ここで結論から言ってしまうと、どちらが良いかという「正解はない」と私も思います。
ただし、ケースバイケースで正解に近い選択肢があることは間違いないです。
その企業によって、PC作成に悪印象を持つ会社がないとは言い切れません。
そんな中で私は一回の手書きでの履歴書作成に4時間くらい消費していました。
自己PRと志望動機欄があるものだったせいで、記入項目も非常に多いです。
そしてその志望動機と自己PRを考える時間も含め、薄いシャープペンで下書きし、ボールペンで清書して下書きを消しゴムで消していました。
また、その都度「証明写真」も貼り付けていました。
証明写真撮影は1,000円以内程度でドラッグストアにある自動撮影機を使用していました。
1社、2社受ける程度であれば、手書きでも良いかもしれません。
しかし、採用の見込みもなく、とにかく数を受けなければならない状態であれば、この履歴書の手書き作成の時間が非常に無駄となり、タイムロスしてしまいます。
作成に精神的疲労が大きいので何枚も同時に作ることもできません。
▲手書き履歴書で失うもの
- 履歴書原紙代
- 証明写真代
- 時間(3〜4時間程度)
- 体力
- 精神的疲労(やる気、モチベーション)
この、失うもの一覧で一番怖いのは「精神(やる気・モチベーション)」であると思っています。
一社一社の応募の非常に時間がかかるので、履歴書作成毎に「やり切った感」がこの時点で起きてしまいます。
そして、これだけ苦労して履歴書作成したのだから…。と期待感も出てしまい、落ちた時のショックも大きいです。
ちなみに私が使っていた履歴書はこちら。
手書き履歴書の効果として期待できること
昔はPCでの履歴書などなく、100%手書き履歴書でした。
受ける企業に「その世代」が多い会社は手書き履歴書の方が印象が良いかもしれません。
私が考える手書き履歴書の効果を考察します。
新卒は手書きが効果的?
中途入社と違い、新卒学生はアピール出来るポイントが限られています。
中途であれば、前職での実績など、経済活動の社会で実際に起こした事例が大きな武器です。
学生であっても、理系の専攻で研究結果を残しており、その結果が志望企業に大きく貢献できる可能性がある事例であれば大きなアピールポイントになるので小手先の小細工はいらないと思います。
ただ、多くの学生は学業の実績や部活など、志望する企業での業務に関係のないことで実績を残し、そこでの成功体験を仕事に活かしたい。という攻め方になるのではないでしょうか。
ここで手書き履歴書が、プラスに働きかけるツールではあります。
手書きでの履歴書で読み取れる情報量は多いです。
- 字が綺麗か(教養・品位)
- 丁寧に書かれているか(性格※雑か、丁寧か)
- 枠内に均一に文字が書かれているか(計画性)
- 自己PR、志望動機欄がある場合 簡潔に記載されているか
これらは仕事ぶりにも共通すると考えられます。
字が汚い人は、会う前の印象から「この人は字が汚い」と印象を決められ、採用する側の企業品位を損ねるのではないか。
というイメージを抱かせてしまいます。
字が綺麗であろうとなかろうと、止めハネが流れるように書かれている雑な履歴書であれば、
「大事な書類に丁寧に記述できない人材=仕事も雑な人」と印象付けられる可能性が出てきます。
枠内の記述に、最初は間隔広くとっているが、後ろは詰め詰めであるという場合は、
「ああ、下書きしなかったんだな」
「計画性なく、一発で書いた上に字が書ききれなかったんだろうな」
と、本気度が薄く、採用しても辞退されてしまう。または、詰めが甘く仕事を舐めている人材だろうなと捉えられます。
まとめると手書き履歴書は
- 内面を言葉にせずアピール出来る
- 本気度の高い志望先に使う
- 諸刃の剣。うまく書けない場合はマイナス評価もあり得る。
と言っても、受かる確率を大きく左右するものではないと思っています。
受かる確率50%のところ55%にするくらいではないでしょうか。
履歴書はやはり内容ですね。経歴、資格、実績…。
より失敗したくない志望先があるのであれば、その本気度や誠意を書面にまとめられるので、そういった場合には手書きが良いと思います。
アルバイトの履歴書
アルバイトの面接に関しては、履歴書が「手書き」か「PC作成」かなんて見ている人は「いない」のではないでしょうか。
むしろ、大多数が「手書き」で持参される為、PC作成の履歴書があると、
「お、この人PC使える人だな」
という目線で見ていました。
しっかりと必須事項が記入されており、嘘がなく、職歴や適性が問題なければアルバイトの面接は問題ありません。
バイト探しをしようと思うのであれば、履歴書はPCで作成して原本を作成しておき、応募企業毎に志望動機などを少しいじれば良いと思います。
ちなみに証明写真はドラッグストアやスーパーにある自動撮影機で撮影したものを使用していました。
非常に便利で、撮影したものはデータ化されるのでその写真データをサイズ加工してペーストするだけです。
【転職】中途採用はPC履歴書で問題なし
今回私は34歳にして二度目の転職活動をしていました。
前職は零細規模の企業だったので手書き履歴書でしたが、元々が大企業務めだったこともあり、家族を養うための福利厚生の観点からまた大企業を受けようと活動を開始しました。
まず、大手企業の採用になると、「履歴書はメールで送信」がほとんどでした。
中小零細規模だと、「履歴書を郵送」して下さい。という指示が来ます。
私はこの時考えました。
- 履歴書を手書きで作成し、スキャナーでPDFにして送信すべきか
- PCで作成し、形式をPDFにして送信すべきか
そんな時に東京都内で不動産会社に勤める友人と久しぶりに会って食事をしました。
その友人は中途採用の人事も経験しており、実際どう見ていたのか聞いてみました。
「え?中途採用で履歴書、手書きかPCか、なんて見るやついるの?」
「中途採用だし、新卒じゃないんだからさ。そんな書面の誠意より中身でしょう。」
※これはこの友人の個人的意見です
なんとも目から鱗でした。私はなぜ手書き履歴書にこだわり時間を浪費してきたのだろうかと。
それから、選考には全てJIS規格のPC作成の履歴書を使用しました。
その後の転職活動はなんとも快適でした。
だって、履歴書書かなくていいんだもの!!
PCに変えたからとて履歴書段階で選考落ちることはありませんでした。
そして異業種で最大手の某企業で正社員採用となり、コロナ禍での二度目の転職活動を終えることができました。
結局のところ、中途採用は履歴書が重要ではなく、「中身」です。
どんな能力を身につけ、どんなマインドで働くことができ、どんな実績を残してきたか。そしてそれをどう生かすつもりなのかというビジョンを明確に話すことが出来ること。
就職活動の考え方を変えよう
そもそも、もしも「手書き履歴書じゃないから選考落としました」
という企業があったとして、そこであなたが働くとして、どう考えますか?
このデジタル化の加速が叫ばれる時代に、手書きの履歴書一枚にこだわり、優秀な経歴や能力を持ったあなたが否定されるような会社。
それはあなたには合わない会社だったのでしょう。もし仮に入ったとしても非常に苦労すること間違いなしです。
新卒カードという言葉があり、新卒からの1社目の就職には大きな意味を持ちます。
しかし30代の転職活動の場合、大体が全国転勤から家族と地域に根ざす為とか、生活の基盤を立てる為の活動になる人が多数だと思います。
その為、中途採用、転職活動において、やはり「数を打たなくてはいけない」という状況があると思います。
そこで手書き履歴書が足枷になり、活動数を減らしたり、モチベーションを下げてはいけないのです。
手書き作成が嫌で、これから履歴書を作るあなた。
こう思ってください。PCで履歴書作成した方が「効率」良くないですか?と。