KORNです。当ブログは雑記ブログから、インテリア特化ブログへとシフトしております。
みなさん家具選びはどこで行いますか?
人生において家具を買い揃える機会はそう多くありません。
まず最初に進学や就職による「一人暮らし」が最初のきっかけ。
大学進学等から卒業し就職による転居などで買い揃える場合。
人によっては、社会人生活の中で収入も上がり転勤する時にも。
そして結婚し家族が増え、新居を設ける場合。
あとは新築から20~30年ほど経過しリフォームの段階。
一番投資額が多くなるのは、やはり結婚後の新居。新築戸建てやマンションの場合が多いでしょう。
こういった家具を買い揃えるのには段階があり、買い方を間違えると「残念な家」になってしまう話をしていきます。
初めてのひとり暮らしで家具を買う場合【学生編】
この頃はお金がありません。短期間の使用を前提に、安くて質が良いものを選ぶのが賢いでしょう。
買うとしたら量販店がおすすめです。安価な量販店だと
- ニトリ
- ヤマダ電機(住まいる館)
ちょっとお金があるご家庭は
- 東京インテリア
- 無印良品
新生活においては現状「ニトリ一強」
理由としては、
- 低価格で新生活家具一式が揃う
- 現在は「TV・洗濯機」その他家電も全て揃う
- 全国への一律料金配送が可能なのはニトリだけ
- カラーコーディネートが素人でも簡単にできる
- 転居先でもアフターフォローが受けられる
- 新生活家具家電合わせて10万~15万程度で揃う。
初めて家具を買うときにニトリでまとめて買うと、「インテリア」の買い方の基礎が身に就くと思ってください。
その価格帯での質感の「基準」
これぐらいの金額を出せばこの使い心地が手に入るんだ。と思いましょう。
アパート暮らしでの家具の買い替え・買い増し【社会人編】
学生時代から少し生活レベルが上がります。
社会人になり収入も増えてきます。そして生活レベルを上げたいとか、今のソファより良いものをとか、おしゃれな自分空間を作りたいと思うようになり買い替え・買い増しを行います。
インテリア雑誌やインスタグラムなど、インテリアってどんな風にすればいいんだろう。というお手本を探し始めます。
IKEAやミッドセンチュリー系のデザイナー家具リプロダクトが多いですね。あとは「カフェモダン」とか「ビンテージ」令和になる少し前から「男前インテリア」なる言葉も出てきました。
金額的には、
椅子一脚8,000円~15,000円
ソファ3Pサイズで50,000円~150,000円
時計やライトなんかにも拘りだしてくる人も多いでしょう。
この価格帯以内でビンテージ系に拘って革素材のソファやチェアを買う人も多いんです。
この時代にいろいろ家具を「つまみ食い」しておいて、将来の新居に向けて価値観を磨くのは良いでしょう。
大体の人はこの時代は「アパート」住まいです。新築アパートかもしれないし、築10年、それ以上の人もいますよね。
アパートには「このランク」の家具が合います。そして何故だろう。こういったビンテージとかIKEAとかアメリカンとか、海外テイストの家具を置くとただの「アパートの一室」がすごく「おしゃれ」になります。
わぁ、おうちがカフェみたい!とか、憧れの北欧インテリア!とか、男っぽいビンテージ空間!とか。
アパートって基本「壁紙が白い」んですよね。「天井も白」ですよね。床は大体築年数新しめは「ナチュラル・ライトブラウン」築年数10年以上たっている家はブラウン目のフローリングというイメージ。
アパートってこんなもんだよねと。「無属性」で万人が不快にならない。ただの箱である。
ここに「家具」が入るだけで「空間」に「属性」が付与される。
家具とは「調度品」であり、入れ替えるとそれはリノベーションとなる効果がある。
だから近年のインテリアブームではビンテージとか男前インテリアとか、ナチュラルとかが流行っているのだ。築年数20年以上のボロアパートだけどこんなにおしゃれ!価格もそこそこ!
- 日本国民の若い世代はアパート住まいが大多数
- つまらないアパートという無属性の箱を手軽にリノベーションできる
- インスタグラムの流行によるインテリア投稿
夢のマイホーム!新築インテリア編
ここからが本題です。
新築一戸建て、またはマンション購入という状況の想定となります。
家族構成もこの頃には独身から結婚し、子供が出来てから「アパートだと狭くて子供遊びまわれないし大変だよね。」
となって購入に踏み切る方も多いんじゃないでしょうか。
気を付けるポイントとして、新築のリビングダイニングに置くインテリアは「アパート時代の安い家具は持ち込まないように」しましょう。
生活レベルを上げるのは「家具」
アパートから一戸建てなどに大枚はたいて大きな買い物をします。
それは何故か。
生活のレベルを上げたいからです。大多数の人がそう思っているはずです。
生活のレベルを上げるために小さな一室から大きな箱にします。
そしてキッチンを自分たちが使いやすくて、気に入ったデザインにします。
風呂、トイレも機能的なものにします。
そこに耐震や気密構造での光熱費節約など、環境を整えていきます。
大体、ここで終わります。
ここでやっと「さて、じゃあ家具でも買うか。」となります。
ちょっと待ってください。
仕事から帰ってきて、「ただいまー」と入って、手を洗ったあと、あなたはどこで何をしますか?
「ほんと、この床最高だよなー。無垢材にして良かったぜ。」
と言って床に座ったり、フローリングに寝転んだりますか?
そんな人は存在せず、ダイニングの椅子であったり、リビングのソファに座るんです。
そんな場所がある中で、あなたは一日家の中で「どこ」で過ごしますか?
リビング?ダイニング?寝室?
リビングならソファだし、ダイニングなら椅子に座っていますよね。寝室ならベッドかな?
何が言いたいかというと、家の中で過ごす際に、
「家具の上に居る時間が圧倒的に多い」ということです。
キッチンでのお料理も、料理という「作業」の為にいる場所。
トイレも排泄行為という生理現象を解決するためにいる場所。
風呂も体を綺麗にして体を温めリラックスするという目的の場所。
住宅設備機器は基本的に行動と目的が伴っており、所要時間がある程度決まっていることなんです。
じゃあ「家具は?」
ソファに座るときは
- テレビを見る
- 横になりリラックスする
- 本を読む、スマホ、タブレットを触る
- 応接に使う
- 軽食をする
- 煙草を吸う
- 考え事をする
ダイニングチェアは
- 食事をする
- 本を読む、タブレット、スマホを触る
- PC作業をする
- リモートワークに使う
- ダイニングテーブルで子供の勉強を見てあげる為に座る
- ダイニングからTVを見る
とまぁ、なんでも良いんですがとにかく「多用途」なんですよ。そして用途は特定ではないんです。
風呂やトイレでも本読むよねって人は1日中そこにいて下さい…
「寝ている時間」と「座っている時間」が家具によって作られる時間です。
これらの時間が合算されるとどうなるのでしょうか。
睡眠時間が8時間とするなら33%を占める。じゃあベッドを体にあった良いものにしたほうがいいですね。
キッチンで料理するのが三食作って一回一時間とするなら12%
お風呂は1時間なら4.2%
トイレに何時間もいないですよね。
お外に出かけたり、家にトレーニングジムがある訳でもないのであれば、大体残りの時間って「食事」してるか、TVや本、新聞、うたた寝、娯楽の時間ですよね。あとはPC使っての副業や在宅ワークでしょうか。
家具、つまりダイニングチェア、ソファに座っている時間は50%を超えているのです。
家がいくら良い床壁材でも、良いキッチンでも、実は生活レベルに大きな影響はないのです。
最高の箱を用意しても、そこに椅子類がなければ生活し難いです。ましてや独身時代に使っていた安価な家具を持ち込んでは「変わる前の低い生活水準を持ち込む」ことになります。
大げさですが、新築の家具選びってここまで重要なことなんです。
空間の「格」を決めるのは家具
例えばこの写真。どう見えますか?
ホワイトを基調としたモダンな空間ですね。優雅さや気品も感じます。
これはシンプルモダン系ですね。色味やアート、ペンダントライトにこだわっていることから北欧系にも分類できます。
二つの写真を見てお気づきでしょうか。
空間を彩っているのは「家具」です。間違いなく、安物の規格品ではなくブランドの家具でしょう。
想像してみて下さい。
この空間に入っている家具が、あなたがアパート時代に過ごしたソファや、通販で買った海外製の椅子だったら。
こんなデザインのソファが入っていたら。
こんな椅子が入っていたら…
空間の格は家具で決まる。そしてその「格」を生み出すのはデザインや色味だけでは到底作れません。
「質」です。
有名ブランドやデザイナー家具をコピーした、無名海外製品や、安価なものには「質感」が生まれないのです。
建築というのは安価な海外製って存在しませんよね。日本国内であれば何れも日本人の職人や、一流の設計士達によって作られているもの。
家具も一流の家具職人の工房からブランドで出ているものを本物とします。国内最上級は飛騨高山が筆頭ですね。
海外ブランドだと、イタリアがハイブランドに位置しますね。
これらと、これらを真似したような安価な海外製造品はまったくの別物。
家具か「家具の形をしたおもちゃ」というぐらい違う。
本物の家具の良さ。良い家具の相場。
ブランド家具にはある程度価格に相場があります。
ダイニングの椅子であれば一脚当たり
- 税込み5万円から。四脚揃えると20万円。
ソファであれば3Pソファ一台で
- 30万円程から。同ランクで革なら50万円以上から。
ソファに関しては、革張りソファで20万円台は「安物」の部類になります。
価格の相場に関してはここからがスタートライン。天井を見ればキリがないのですが、この相場は車でいうと「レクサス」「ベンツ」といったところでしょう。時計なら「ロレックス」この価格から「評価」がされる代物になるのです。
最上級ブランドでは「カッシーナ」「アルフレックス」「B&B」などありますが、これは車でいうと「ロールス・ロイス」、時計でいうと「パテック・フィリップ」のように一般的なハイブランドよりさらに突出して希少性、高付加価値を求めたものの追求品。
リビング、ダイニングの家具合計120万〜180万円くらいで揃うくらいの相場
- 椅子4脚20万〜
- ソファ25万〜
- ダイニングテーブル20万〜
- リビングテーブル5万〜10万
- TVボード10万〜20万
良い家具を使うことで起きるメリット
良い家具を使うとどうメリットがあるのか
- 修理しながら目安100年で長く使える
- ブランド品が100年後に形として残していればアンティークとなり価値が生まれる(資産価値)
- 買い替えしなくて良いので地球から粗大ごみが減る
- 物を大事に扱うようになる
- 大事に扱う姿を子供が見て、物を大事にする子供が成長する
- 飽きがこない
- 体に合った心地よい使用感を生涯使い続けられる
- 子供世代に受け継ぐこともできる
- 新築空間のレベルが上がる
- 生活が快適になる
家具の寿命
家具には寿命がある。それは価格である程度決まり、みんなが知っている寿命は「耐久性」の寿命。
座面のヘタリだったり、フレームのグラつき。張り生地の摩耗や損壊。
しかし、一番重要な寿命は
「デザイン」の寿命
見ていて飽きてしまった状態。特に直さなくても捨てて買い替えてもいいかと思われる状態。
洋服でも同じことがあるだろう。私は気に入ったブランドの洋服はほつれを修理しながらでも長く大事に使っています。
しかし、消耗品として購入するユ○クロやジー○ーの洋服はまだ着れるのに「飽きてしまい着なくなる」その服を着ると、自分がその品格に。つまり安い人間に見えてしまうからだ。
着ていて気持ちが良くない。だから着ない。新品数回着たっきり、クローゼットの肥やしになる。
これも寿命なのだ。家具も同様。
ニ○リくらいの価格であれば良くて3年で見た目の寿命。
UNI○Oくらいであれば5年くらい。
良いものは愛され続ける。30年以上続くロングセラーというもので非ブランド品というものを私は聞いたことがない。
家具の購入資金
家具の相場の話も含めてよく言われるのは「そんなお金がない」というのだ。
ほんとうにないのでしょうか?
そういう人に限って、新築3000万くらいかけていたり、ベンツとかレクサスとか良い車に乗っています。
財布一つが5万から10万するのが理解できて、椅子一脚5万円が理解できない。
ソファで30万から50万は理解できないけど、エルメスのバーキンが100万円なのは理解できる。
家造りを、「インテリア込み」で考えていないからこういうことを言い出すのだ。
日本は元々椅子がない暮らしをしてきたのが原因だ。
畳がすべての役を担っていた。
畳に座ってよし、寝転んでよし、食事をしてよし
しかし今はリビングもダイニングも洋室であり、全面畳の和の家はほぼないですよね。
畳が暮らしの中心から、椅子が暮らしの中心に変わりました。
人の体を支える「椅子」毎日人の重量という震度7クラスに毎日耐えるような構造物。
安いわけがないのです。
家具購入資金を住宅ローンに組み込める方法もあったりします。(※グレーな内容なので個人で確認を)
100万円でリビング・ダイニングの家具を購入した場合、35年使用すると想定
35年=420ヶ月 となると月2,380円だ。
ちなみに携帯料金は毎月いくら払っていますか?最新スマホなら月大体1万円以内くらいでしょうか。
となると、携帯料金は35年で4,200,000円となってしまう。
車なら本体代金と別に毎月ガソリン代や年間で税金、保険料とかかります。
35年使用するとガソリン6,000円〜、税金年25,000円〜、保険料年間25,000円〜
ガソリンで2,580,000万、税金で875,000、保険料で875,000
これだけで4,330,000円になる。さらに車検代金も入るのでもっと上がるだろう。
実は家具は「高くない」のです。他がもっと高い、というのはありますが。
新築設計は家具込みで考えること
まとめとして、どんなに良い家を立てても、家具がしょぼいと、その家も安くなります。
あなたの家、「安い家具が似合いますね」
って言われたらむかつきませんか。
はぁ?何千マンしたと思っているの?
ってなりますよね。
積水ハウスや住友林業みたいな大手のブランドハウスを立てても、家具が全部ニ○リだと「ニ○リ」の家になります。
逆に、1000万円の建売でも家具をブランド家具で揃えると、一気にブランドハウスになります。
家のテイスト作りで気をつけるには、家具から決めること。相場に合わせた家具で考え始めると、
「ビンテージ」とか「レトロカントリー」「アメリカン」とか出てくる訳がないのです。
なぜならこのテイストの家具は安くてブランドがないから。
イコール、飽きてしまう、流行り物である。
30代40代はいいでしょう。アメリカンビンテージなハウス。坪単価50万円以内くらいで作れると思います。
しかし、60代、80代になってもアメリカンビンテージの家に暮らしているイメージがつきますか?
とにかく言えることは、新築を建てるときには一度間取りを作る前に、一度でもブランドインテリアのセレクトショップに行ってください。