これから子どもが産まれる予定の方、予定はないけど考えておきたい方へ向けて。
名付けって難しいですよね。産まれてくる子どもにとって最初のプレゼントであり、一生ついてまわるものです。
決して安易に決めることは出来ません。
夫のKORNです。この度第二子が無事出産しました。
第一子が男の子。第二子が女の子です。
私の場合、第一子の名前は産まれる3年以上前から考えていました。その為、第一子が産まれるときは名付けに手間取ることなくすんなり決めることが出来ました。
しかし、第二子に関しては第一子出産の時点から、「女の子だったら名前をどうしよう」と考え始めた為、実際に考えていた期間は2年ほどでした。
第二子の名前を決めるのに、妻とも話し合いお互いが納得できるまで結構な時間を費やしました。
そこで私が思ったことは「名前をつけるのって難しい!」です。
本記事は、私が思ったこと、考えていたことを記述したものであるため、「参考」程度にとどめて下さい。あくまで個人の考え方です。
子どもの名前 「後悔」しない為に
子どもの名付けって、みんなドツボにはまると思います。多くのことを考える人もいれば、フィーリングだったり、季節だったり、自分の好きなものを名前に入れたりとかでパッと決める人もいると思います。
私は以下のことを考えると深みにハマると考えています
- 被らない名前にしたい
- 人とは違う個性を持たせたい
- なんとなくかっこいい、かわいい名前にしたい
上記を考え始めると、
「キラキラネーム」にたどり着く可能性が極めて高くなります。雑念です。捨てましょう。
子どもはあなたの子どもではありますが、分身ではありません。成長すると独自の社会を歩み、その時代を生きていきます。
それはもう、別人格であり、別個体。
あなたがそのとき「かっこいい、かわいい」と思った思いつきのオリジナルの単語の羅列は子どもが気に入らない可能性があります。
名前で個性や独自性を持たせる必要なんてないのです。産まれてくる子どもは、それに捕らわれず唯一無二なのですから。
「読めない名前」は子どもにストレスを与える
所謂、当てた漢字が読めない「キラキラネーム」という用語がここ10年くらいで定着してきました。
ちなみに私自身は、「読めない名前」ではなく、「読まれにくい名前」です。
この「読まれにくい名前」というだけで小さいストレスを一生抱えることになります。
- 初対面で名前を読み間違えられる
- パソコンで変換してもなかなか出てこない
- 毎回その名前の訂正を行うことになる
この作業、本当に面倒なんです。相手も名前を言い間違えることで「恥をかかせる」ことになります。
間違いを指摘するのも気まずくなります。
しかも、私の場合は「名字」まで間違えられやすいのです。
名字で間違えられ、名前でも間違えられる。名字も名前も分かれば決して難しくないのですが、分からない初対面の人などには高い確率で間違えられる。
どうでしょうか。子どもにこんな思いはさせたくですよね。変な当て字や、強引な読み方の字を当てるのはやめたほうがいいと思います。。
↓キラキラネームに関する考察本の紹介
クラスで名前が被らないようにしてあげたい
ご自身が学生時代に名前被りでいい思いをしなかった人にはこの考えは多いのではないのでしょうか。
この点に関しては、名字が「鈴木・佐藤・山田」など、被りやすい名字の方は注意した方が良いかもしれませんね。
クラスに同姓同名が3人とかいると煩わしいと思います。定番を外しつつ、しっかり読める名前を考えても良いと思います。
例えば、佐藤さん夫妻の娘に「マリ」と名付けようと思ったときに、「真里」だと被るかもしれないから「茉莉」「麻莉」など変えておくなど。
しかし、名前が被ってしまうことはある程度しょうがないと思っています。こればかりは、個人の力では解決できません。
佐藤さん、鈴木さんが人と被らない名前を付けたいというのであれば、これはもう当て字のような「まったく新しい名前」を生み出すしかないのです。
名前を考える「素人」の夫婦2人で。こうしてキラキラネームがうまれるのでしょう…。
そうして産まれてきた子どもはすくすく成長し学校に通い、思春期を迎え、クラスで「鈴木美輝威(みっきい)」と名乗る羽目となったのであれば、きっとこう思うだろう。
「こんなことなら、被ろうが普通の名前が良かった。」って
姓名判断をチェックする
私はあまり「占い」は信用していません。基本的に詐欺のようなものだと思っています。
ですが、風水とか都合のいいときに、都合のいいものだけ信じたりします。
姓名判断も基本信用してはいません。。
信用してはいませんが、「ケチをつけられるのが気に入らない」のです。
せっかく意味を込めて、良いと思って名付けた名前が、
「大凶・大凶・大凶!!!パートナーに恵まれず、晩年孤独に苦しみます」
とか書かれていたら嫌ではないですか?気にしないというのであれば良いのですが、私は気にしてしまいます。
自分が考え、願いや意味を込め、良いと思った名前が「姓名判断かけてみたら大吉だった」
という結果論のようであれば良いと思ってしまいます。
断じて、「この名前が姓名判断でよかったから…。」とはならないで下さい。
バカとハサミは使いようではありませんが、都合よく姓名判断を利用しました。
ちなみに、私自身は姓名判断、あまり良い結果ではないです。
別に気にしている訳ではないのですが、「はいはい、姓名判断ね。俺、どうせ悪いの知ってるから。」
という気になります。(要は気にしている)
Amazonで評判の良さそうな姓名判断本をピックアップしました。
名付けを「テイスト」で考えてみた
私は空間を提案する仕事を行っています。
職業柄、空間のテイストを「モダン」と「カントリー」で定義を分類していました。
「モダン」というのは「都会的」とか、「現代的」で使われます。
「カントリー」は「自然的」とか、「田舎的」などの意味合いで使っておりました。
これは名前にも共通出来る考え方だと思いました。
名字と名前のバランスを考えて
テイストの考え方の前に、名付けの深みにハマる方は、私の偏見ですが、「名前」単体に縛られ、視野が狭くなっているパターンが多いのではないかと思っています。
名前には「名字」があって「名前」があるのです。これはセットで考えてください。
そして「名字は基本変えられません」その名字ありきで名前を考えて下さい。
カントリーな名前
自然的、懐かしい、優しい、穏やか、素朴。こんな意味を込めるのであれば参考にしてください。
名字に「山・田・里・石・川・岩・木」などが入っている場合、これはカントリーテイストの強い名字と分類します。
山田、川田、石川、岩田、里田、木田…etc
森、中村、小林、山口、木村、鈴木、木下なんかもカントリー色の強い名字と考えます。
こういった名字の人に、「里枝」とか「太郎」と名付けると
「山田里枝」「石川太郎」
なんともシンプルでどこか懐かしい感じがします。
それでいて、棘がなく優しそう。
この里枝さんの場合は、「里・枝」とどちらも自然界に存在するものですね。
そして太郎さんは文字面は自然界に存在しませんが、おそらく日本には古来からある名前です。
カントリーはそもそも「国」という意味合いもあります。古い日本の時代を感じさせる「太郎」という名前もカントリーと定義付けします。
なので、男の子は「郎、助、介、彦」など古風な字が入るとこれはカントリー系と分類できるかと。
モダンな名前
都会的、現代的、洗練された、という意味合いを込める場合に参考にしてください。
「かっこいい名前にしたい」と漠然に思っているのであればモダン寄りにすべきです。
やや雑な言い回しですが、モダンの定義付けは「カントリーではないもの」とします。
名字に「山・田・里・石・川・岩・木」などが入っていない場合。
一条、篠宮、佐藤、藤原、麻生、神埼、佐伯、甲斐、黒崎…etc
上記のモダン定義な名字は少数派で、大多数が「川、田、村、山」などがくっついていると思いますが。
この辺は「名字」自体の成り立ちが関わってきますが、ここでは触れません。
名前ランキングなど見てみると、
男の子は「蒼(ソウ)」「蓮(レン)」「陽翔(ハルト)」「湊(ミナト)」
どれも素朴さや懐かしさを感じない、どこか新しい響き。モダンですね。
日本人古来の名前の読みではなく、どこか外国的な響きもあります。
「ハルト」は典型的なドイツ語のような響きですね。「ラインハルト」とか。
「レン」は単体ではなく、「エレン、カレン、アレン」などの外国人名を彷彿とします。
自然界にある蓮の花である「蓮」はカントリーではなく、モダン定義と考えます。
大分類である「花」という字から派生した小分類の花の固有名。「蓮、椿、向日葵」など。
「花」だと漠然と大自然な感じがするけど、「蓮」とか「椿」とかいうと、その花単体のデザインや美しさをイメージするので。
※本当に独自に考え定義しただけなので、ややこしくなりますが古風なものはカントリー、今風なのがモダンと考えて下さい。
名前をデザインする(コーディネート)
上の写真はシンガポールのチャンギ国際空港です。
モダンで人工的なデザイン建築と生い茂る木々の大自然(カントリー)がミックスしており圧巻。
絶妙な計算された自然とのバランスが美しさを際立たせている。
重要なのは組み合わせだと考えています。
洋服もそうですがパンツ、インナー、アウターなどでコーディネートしますね。
上着がジャケットだからと言って、パンツはスラックスに革靴、中にワイシャツを着るとガチガチです。
服装はそのままでワイシャツではなく、クルーネックのTシャツにスニーカーでも履いてみましょう。
きれいめカジュアルのおしゃれな男子のコーディネートの出来上がり。
コーディネートはバランス。
名付けの話題に戻すと、
カントリーな名字が大多数であれば、名前はモダンな要素にしてしまえば美しい名前が出来るでしょう。
「名字」がカッコイイ人は、名付けは結構イージーモード?
なぜなら、名字がすでにかっこいいから簡単に決められそうですかね。考察してみましょう。
例えば、「神埼花子」という女名。
神埼というカントリーさを感じない名字に、かなり素朴な「花子」を足してみました。
しかしどうでしょう。美しいバランスでいいところのお嬢様感が出ました。
次に、「篠宮一郎」という男名。
同様ですね。なんとも政治家や作家にでもいそうな名前です。
しかし注意してほしいのは、バランス。
例えば、「神埼麗奈」という名前。
神埼に「麗奈」という一切カントリー要素がなくなってくるとどうでしょう。
さぞ見目麗しい方を想像します。
どこぞのお嬢様であれば良いですが、一般家庭であればどこか名前負けしそうです(失礼)
なんとも名前に「重み」がありすぎて仰々しいという印象を私は持ってしまいます。
神埼里沙など、「里」というカントリーな要素を入れると軽くなり可愛らしい印象になります。
素朴で一般的な名字への名付け
復習すると「山田、田中、石川」などはカントリー系筆頭
田舎っぽいというディスりではなく、私もこの筆頭格系統の名字なので名付けに苦戦しました。
前項で神埼麗奈というバランスだと仰々しいと記述しましたが、名字を変えてみるとどうでしょうか。
例えば「田中麗奈」
おや、どこかで聞いたことのある名前になりました。
しかしバランスが良いと思います。芸名か本名か分かりませんが良いバランス。
シンプルにカントリーな「田中」に、田舎っぽさを排除した「麗奈」という名前。
見目麗しいお嬢様のような「麗奈」という名前に対し、「田中」という素朴な名字が調和し、麗奈をお高くとめずに可愛らしい印象に変えている。と、考察します。
テイストとスタイルの横軸、縦軸で考える
これまでは、「カントリー」「モダン」の横軸展開の考え方でした。
ここでは、この考えに「フォーマル」「カジュアル」という考え方を追加します。
フォーマルとは、クラシカルであったり厳格なイメージ。
カジュアルとはラフで親しみやすいイメージ。
この四つの軸を「名づけ」に当てはめて考えていきます。
名前と苗字の並びでバランスを考える
日本人の名前は漢字でつけるなら二文字以上から始まるでしょう。(武 豊など)
おおよその人は漢字三文字から五文字程度で構成されていると思います。
ここで考えたいのは「文字のバランス」です。
例えば、「石川」さんという苗字。
石も川も、画数も少なくてシンプルな字ですね。これを「軽い」と定義します。
名前に「綾」とか「翔」など、画数の多い字は「重い」と定義します。
石川綾香、石川綾音、石川翔太、石川翔太郎
苗字が軽い分、名前を重くするとバランスが取れて見えます。
神崎綾香、神崎綾音、神崎翔太、神崎翔太郎
苗字が画数の多い名前だと、「重い・重い」でバランスが取れているようにも見えますが、
重い・重いだと、なんとも上記縦軸の「フォーマル」寄りのお堅いイメージになります。
軽い・重いだと、「カジュアル」さ、親しみやすさが名前にかかるように見えます。
名前単独のバランス
石川という苗字、カントリーテイストで軽めの場合
「石川麗梛(レイナ)」別に悪くはないのだけれど、私からみると、なんともバランスが悪く見えてしまう。
これは 石川が軽いのに対し、「麗梛」が重すぎるのだ。
上の写真のように、土台より大きな石がいっぱい乗っているようなイメージ。
「苗字がシンプルで一般的で華がないから、名前くらい派手な漢字を当てよう」
と、考える人も多いのではないでしょうか。
バランスを整えると、「石川麗奈」くらいにしておいた方が良いかと思います。
こどもの名前付けを失敗しない為に
今回のこの考察は、あくまで私の主観やイメージで述べているものでした。
二人の子供が私にはいますが、この考え方で名付けました。
名前を考え始めると、多くのことを考えすぎてまとまらなくなる人が多いと思います。
基本的には名前は変更が効きません。(出来なくはないですが)
自分達でせっかく考えた名前で子供が困らないようにするために、良い名前を考えて名付ける手助けになれば幸いです。