夫のKORNです。
私はあまり「コスパ」という言葉や考え方は好きではありません。
なぜなら、良いものには価値が付くべきだし、それを作った人達に還元されるためには正当な報酬が必要だからです。
そしてその報酬があるから、良いものを作る企業、職人が生活できてより良いものを作る技術が後世に残るのです。
そんな風に考えている私ですが、なぜこんな記事を書くのか。
それは、「リユース」に着目しているからで。
古着の購入でSDGs目標12【つくる責任 つかう責任】
SDGsに対して皆さん様々な意見があると思います。
私は肯定的に見ており、「やらない善よりやる偽善」という言葉が好きです。
SDGsも同様で、キレイごとを並べているとか否定的に受け取るのではなく、それで地球環境の改善に協力できるならやったほうがいいよね。と思っています。
私が学生の頃(2004年頃)は一度古着ブームというのがあり、アメカジ系の古着屋さんがいっぱいありました。
その頃の古着は実際にアメリカから大量に仕入れていたんだと思います。(USA産が多かった)
(札幌狸小路周辺にいっぱいあったなぁ…。)
いつしかブームは消え去り、古着屋さんは気づいたらなくなっていました。
(私が卒業する2008年頃には既になかったかも。)
あの古着屋さんと、古着自体の独特の匂い(当時流行っていたお香かな?)が非常に好きでした。
そして令和の現在、「メルカリ」の台頭でまた古着が一般的になりました。
ただ、現在はあまり「古着」とは言われませんね。
「リユース」という言葉のほうが定着しているかも知れません。
誰かがいらなくなった服を、誰かが使ってくれる。
アパレル業界はこのリユース事業が活発化したことにより大打撃を受けていることでしょう。
ただ、業界関係者には申し訳ないのですが、アパレルは環境汚染産業ランキングで2位と言われています。
水、石油、プラスチックを業界全体で大量に使用し、海洋放出もされていると言われています。
要するに、これまでは「服を作りすぎ」だったんじゃないかと思います。
リユースがスタンダードになり、業界が縮小し適度な供給になることが健全ではないかと思っています。
30代子持ち男性は服にお金がかけられない
それまで洋服大好きだったおしゃれ男子達も30代になり結婚し、子供ができると生活は大きく変わっていきます。
昔は洋服にお金をかけていたのに、子供のことや家のことや貯蓄でお金を使うことができません。
20代の頃に着ていた値段の高いかっこいい洋服が30代になると意外と似合わなくなっていたりもします。
スリムなラインの服も着れなくなっている人もいるでしょう。
そんな中、不景気も相まってファストファッションが流行しております。
そしてユニクロのレベルが上がってきていることも大きな要因です。
昔はユニクロ=ダサい。みたいな風潮ありましたが、最近のユニクロはごちゃごちゃせずシンプルにまとまっています。
ダボつかず野暮ったくならないギリギリのラインが出来ていますね。
(昔はMサイズで異常にダボついてたし無駄にカラフルだったな…)
しかし、今回私が紹介したいのはファストファッションではありません。
昔は洋服にそれなりにお金をかけたりしていたのに、いくらお金をかける優先順位が低いからと言って、ずっとユニクロだけでは飽きてしまいます。
フリマアプリの有効活用
そこでフリマアプリで良い服を手に入れたいと思います。
「なんだ。フリマアプリくらい、私も使っているし。」
と、思うかも知れません。
しかし、洋服の選択肢は無限にあります。
実際何を選べば良いのかわからない人が多いのです。
この話のターゲッティングは30代男性です。結婚しており、子供がいて、会社務めなどをされている想定です。
30代なので会社では中堅で管理職などのポストについている人もいるでしょう。
髪型などの自由も効かず、ファッションから離れて少し時間が経ってしまったな…。と言う方、多いと思います。
洋服に拘っていたのなんて5年から10年前かぁ。と気づいたらなっている。
と、前置きが長くなりましたが、要は洋服が好きだった頃からかなり離れてしまっているのです。
流行モノはフリマアプリではなく、新品でアパレルショップで買わなければいけません。
フリマアプリでコスパの良いアイテムを探すためには「ベーシックなアイテム」を探す必要があります。
そして、ブランドもチョイスする必要があります。
フリマアプリと言えど、「有名ブランドは高いです。」
ブランドチョイスを誤ると、コスパが悪くなります。
洋服の寿命は「飽きたら」
洋服の寿命と言うと、何を想像しますか?
- 生地が傷んできたら?
- 破れてきたら?
- サイズが合わなくなったら?
全て違います。
「飽きてきたら」です。
飽きが来ずに愛着が増していくと、リペアします。
太ったなどサイズが合わなくなってきたのであれば、痩せて着る努力をします。
では、飽きてしまうと言うのはどういう時に起こるのか。
- 流行遅れになった時
- もう見たくない、着たくないと思った時
- 着心地が良くない時
- 着る機会が少なくなった時
- 機能的でない為、使用頻度が低いもの
他にもあると思いますが、大体こんな要因があります。
やはり、「流行のデザイン」なんかは飽きやすいです。
街ゆく人に、「うわ、ギャル男服だ!流行ったなぁ…」とか言われたくないですよね。
そして「機能的でないもの」も重宝しないので不要になりやすい。
「年に数回しか着ないもの」は愛着が薄れてしまいますね。
「質感」が安っぽくて、着ている自分を下げてしまうような洋服はあまり見たくありません。
ちなみに私自身、ユニクロを割と愛用しておりますが、やはりワンシーズンで飽きてしまいます。
これは質感が大きな要因で、愛着が湧かないのが分かります。
よって、洋服選びは多角的な視点で「飽きがこない品質のもの」を選ぶ必要があります。
おすすめフリマアプリは「ヤフオク」
私は2018年頃から「メルカリ」を利用していました。
他には「ラクマ」「PAYPAYフリマ」「ヤフオク」と、4つのサイトを利用しています。
この中で、最も歴史があるのはヤフオクです。(日本は1999年から)
なぜ、今更「ヤフオク」なのか?それは
- メルカリの利用者が増えすぎた
- 小売店組織のヤフオク利用増加
- ヤフオクはスタート価格が安い
メルカリは2014年から開始し、2018年で10億品出品から2020年で20億品出品と大幅に実績を伸ばしています。
スマホひとつで誰でも気軽に簡単に出品できるのが特徴ですが、「質の悪い出品者」も増加していると考えています。
また、手軽に小遣い稼ぎできると言う認識も広まり、値段が高めに設定されあまりコスパが良くないと感じています。
対して、ヤフオクはストア向けの優遇(手数料7.7%)があり、セカンドストリートなど利用企業が多いです。
ヤフオクが良い理由
小売店出品の場合、安心感があります。
出費者が「セカンドストリート○○店」とか「お宝ショップ○○店」とかの場合です。
出品者表記に「ストア」と記載があるのも特徴です。
タチの悪い個人相手だと泣き寝入りになるケースもあります。
ストア出品だと商品情報を事細かに載せており、画像も見たいポイントを入れてます。
また、少数出品の個人だと、一点一点の稼ぎを重視する為値段高くなりがちですが、企業だと利益追求だけではなく、在庫消化の「数を捌く」観点もある為「思ったよりも安い」品が出てくることもあります。
何より、「オークション形式」なのでスタート価格が非常に安いです。
競合の少ないブランドであれば最低価格で落札できることもあります。
あと、これはデータも根拠もなく、私の感覚ですが、メルカリが若年層が多く、女性ユーザーが多いイメージに対して、ヤフオクは男性ユーザーが多く、30代以降の利用者が多いイメージです。(個人の感想です)
おすすめできないジャンル
前提として「低価格で買うこと」です。
高い金額を出せば新品同様があったりするので、レアなアイテムなども手に入ったりするので良い買い物もできるでしょう。
まず、この見出しには理由があり、ヤフオクではおすすめできないジャンルがあります。
- バッグ
- 靴
バッグはノーブランドであれば低価格品が多数ありますが、それでは品質が伴いません。
ある程度の品質(状態)とブランドを維持しようとなると最低6,000円以上かかると思った方がいいです。
5,000円以下でブランドバッグを買おうとすると、ノーメンテでくたくたに使い込まれて状態が非常に悪いものが多いです。
基本、私は物を大事に使うタイプでレザーケアなどメンテしながら使いますが、このクタクタで出品されているものは革が擦り切れ破れているものが多いです。まともに使っていたらこうはならない…。
靴も同様です。
革靴なんかは前の人の汗や脂を吸ってエイジングされてしまうので、私はなんとも生理的に無理です。
そして、このジャンルは「偽物」が多いです。
- やけに状態の良いブランドバッグの1円出品。
- 怪しい海外在庫出品(落札から30日納期とか)
出品者のマイナス評価や明らかに胡散臭くないかをチェックし回避する必要があります。
世の中、度を超えた品質の良いものを低価格で入手する仕組みなんてないのです。
なぜなら、その先には利益を得ている人がいるから。
安くても儲かる仕組みがあるのです。それは、
- 偽物ブランド品
- 写真と別物を送りつけられる
- 盗品の販売(仕入れ値0円)
うまい出品に食いつくのは気をつけましょう。
1円出品に対し、競合も多いので思わぬ高値になることも多いです。
あとは個人的に
- ニットセーター
などのニット類も避けています。状態劣化うんぬんよりも、洗濯がし難いので前のニオイが気になりますし、クリーニング出すほどでもありませんし。
当たり外れのあるジャンル
- ジャケット
- シャツ(カットソー)
ジャケットは質感(生地感)サイズ感が重要です。
着用して合わせず購入するにはやや博打です。
生地も安っぽいものであれば、見栄えも悪くなり、また着たいと思えないでしょう。
自身のサイズを把握して、目的のブランド買いなど、知っている前提でお買い得品が見つけられたらラッキーかと思います。
ただ、ジャケットは原価も高いので安くて良いものと言うのは少ないと考えています。
そしてシャツ、カットソーは肌に直接着られている使われ方をすることもあるので、寄れていたり洗濯ダメージのあるものに当たる可能性があります。
できる限り、前のユーザーの「生活感」は感じたくないですよね。
ちなみに、判別不能ジャンルとして、
- ダウンジャケット
も追記します。
ダウンは縫い目などから抜け毛することもありますし、前の持ち主の使用状況で大きく変わりそうです。
そもそも原価も高く、ブランド品であればとてもコスパよく買い物できないジャンルなので手を出さない方が無難と思います。
おすすめのジャンル
- アウター類(コート、ブルゾン、マウンテンパーカーetc)
- ボトムス(ジーパン、ジョガーパンツ、チノパンetc)
アウターは洋服の上から羽織るものなので、ダメージがつき難い上に、劣化もし難いです。
パンツは動きに耐えるよう丈夫に作られており、通常使用されている程度では劣化も気にならないものが多いです。
そして洗濯も出来るので、購入後洗濯してしまいましょう。
コートはさすがに洗濯できないのでクリーニングが必要になります。
状態が良ければそれでも新品買うより大きくお得ではありますが。
ジーパンなどで多少使用感があって目立ち難い上に、
やはり自身の顔より遠い位置にあるので、生理的不快感は感じ難いと思います。
おすすめブランド
ブランド「ロゴ」が入っているようなものは「値段が高い」です。
アウトドア系の高機能性衣料も同様にマイナーブランドでも「値段が高い」です。
この辺を回避しつつ、良い物を探しました。
ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)
地方にはあまり存在せず首都圏中心の出店が多いブランドかと思います。
一応、アメカジ系がベースと言われていますが、今はこなれた綺麗目ファッションと言うイメージです。
あのブランドってこういうデザインだよね。と一目で分かるブランドではなく、大人(社会人)が普段着として着用する分には上質。
色味もデザインも飽きのこないベーシックなアイテムが多い。
新品で買うとそれなりに値段がする。
ジャーナルスタンダードの「LASKA FABRIC(ラスカ)」アウター
ジャーナルスタンダードにはLASKAと言う生地を使用したアウターがあります。
LASKA FABRICとは。VORTEX精紡を使用した、機能性とファッション性を持つ高品質素材。
「VORTEX」はエアーの旋回流を利用した、紡績法により生み出された新しい糸で、毛羽立ちが少なく、クリアーでコットンのような肌触り、優れた抗ピリング性と耐摩擦性が特徴。
LASKA:商願2017-161864 LASKA FABRIC:商願2017-161865【出典:ZOZOTOWNジャーナルスタンダード商品ページより】
私自身2017年頃に金沢市のジャーナルスタンダードで新品購入していました。
当時、タイト目に着るファッションを好んでいた為Sサイズを購入したが、もう少しゆったり着たいと思いメルカリで売却しました。
この頃はLASKA生地ではなく、「グログラン」と言う高密度な生地の織り込みで撥水するものでした。
その後、色々とこのマウンテンパーカーに代わるアイテムを探しましたが、
出会えませんでした。
それっぽいデザインは結構見かけましたが、このアイテムのように
- 生地が固く質感も良い
- 撥水防風し機能性も良く
- アウトドア感を出さない
- スーツの上から羽織っても様になる
- しっかりと襟が立ち上がる
こんなカジュアルにもキレイめにも寄りすぎない絶妙なバランスのアイテムは他にはないです。
私は登山も趣味なのでマウンテンパーカーにはこだわりがあります。
アイテムのリンクをいくつか貼っておきます↓(リンク切れあれば申し訳ないです)
↑空調服まであるのは驚き
高機能でかっこ良いのですが、ジャーナルスタンダードはブランドロゴあるタイプのブランドではなく、どちらかというとマルイ系に近いジャンルです。(境目はわかりませんが、マルイ系より上位だと思っています)
その為、フリマ上ではあまり値段が付きません。
実際に購入してみて
実際に私はヤフオクでこのマウンテンパーカーを購入しました。
ストア出品でした。このショップはどうやらクリーニングしないかわりに格安出品しているようです。
安すぎて心配になりました。
そして知名度故か競合もおらず最低価格のまま落札しました。
総合リユースショップのパラダイスガレージさん、気になった方はぜひショップを覗いてみてください。
事前汚れありとのことでしたが、届いてみると
お分かりだろうか。白っぽくなっている部分があります。この程度でした。
洗濯機で「おうちクリーニング」モードで洗濯してしまいました。
過去記事でも紹介しましたが、うちはこのシリーズの洗濯機使用しています。
おうちクリーニングという優しく水洗いするモードがあります。(洗濯する時は自己責任でお願いします)
洗濯が終わるとこの通り。
白い汚れはきれいさっぱり消えました。
状態も新品のようで満足。
※調整紐についている革のパーツは取り外して洗いましょう。
2,370円でここまで良い買い物ができると思っていませんでした。
しかし、これもジャーナルスタンダードの品質とデザイン、機能の良さを知らなければ検索に辿り着くことすらできません。
そして過去に使用感やサイズ感を知ってたからこそできた買い物でした。
ちなみに、フリマアプリなどの他の選択肢のツールを紹介します。
30万点以上のファッションアイテムを取り扱う!古着通販【ベクトルパーク】
ここも知名度が低いので掘り出し物が見つかります。
記事内容が長くなったので次回は「ボトムス」についてもアイテム紹介します!
その②へ続く