どうも、夫のKORNです。
今回は就職活動について話したいと思います。この内容を過去の自分に伝えてやりたいと思って綴ります。しくじり先生だと思って頂けたら幸いです。
私が就職活動をしていたのは2008年でした。当時は就職売り手市場と呼ばれた時期に当たっていたが、その恩恵はよく分からなかった。
1.学生時代の就職活動
私がその当時何を考えて就職活動をしていたのか…。以下の通りです。
①大手企業に勤め、ステータスを身に付け、周囲に誇りたい。
②倒産のリスクが少ない会社に勤めたい(業界大手、金融、インフラ等)
今思い返しても浅はかである…。
当時の私は何をしたいかが定まっていなかったのです。
何が得意で、何が好きで、どこに行きたくて、どこで過ごしたくて、将来どうなりたくて…と言った自己分析を行なっておらず、ただ就職活動と言う「ゲーム」を攻略していただけでした。
そして運良く入社する事ができたその企業に運命を任せてしまっていた。と、今になって分かりました。そこに入れば安泰で、会社の方針に乗っかっていれば問題はない。大きな組織で配転人事を謳っているので、そこできっと自分の得意や可能性が見つかる。そう思っていました。
しかしそんなに上手い話はありませんでした。
まず会社の人事は、ましてや1000人以上の社員を抱える会社には、一人一人と向き合うことはありません。
私が何を感じ、どの適性かを捉えて人事されるなんてことは夢物語。
仮に私が超優秀で、突出した実績をあげ、さらに画期的なシステム構築をしたとか、上役に取り入る事ができ人事に目をかけてもらう事ができるような実力があったのであれば別だったのかもしれません。
現実はそうではなく、どんなに優秀でも基本は少なくとも13年は全国地方を転々とし現場の積み重ね。特に好きではない仕事でモチベーションが上がることも少なかった。
先輩、同期、後輩と優秀な人を見ていくとやはり皆、現場小売業が好きで熱意を持って邁進している人ばかり。ここで温度差を感じていた。
2.思い描いたものではない管理職生活
大手企業は競争社会。次々と課題を与えられ、昇格試験、英語試験、グロービスといったビジネス教養の習得を課せられる。評価を得るために他より優れた実績を残しアピールをしなければならない。結果を残すだけではなくアピールをしなければ評価に完全に反映されないのも悪しき風習だ。
自身の役職が上がるにつれ、業務拘束時間が長くなり、プライベートを削り、休日も責任者として判断を問われる場面が多々発生。
こんな将来を誰が想像したであろうか。そして削られていったのは自分の時間だけではなく家族との時間も削られていた。ここで自分の限界を感じた。
過去の自分に伝えたい。そして私と同じように、やりたいことなど分析できないまま就職活動に直面している人達に伝えたい。
自分が将来どうなりたいのかを会社に委ねてはいけない。
個別なスキルを磨く事ができる職業で、タレント力を身に付けるんだ。
30代から40代で独立を目指して、自分と家族を安定させるんだ。
以下の本を当時の自分に送りたい。
堀江さんの著書である。年代ごとの人生ケースを題材に、この年代ではこうあった方が良いと言うのが堀江さん視点で書かれている。
「起業か転職か」「結婚」「趣味と仕事」「人脈とスキル」…
その時々の局面で価値観や行動は変わるものである。特に何も考えず漠然と過ごし行動した過去の自分よ。これを読むんだ!
3.決して無駄な時間なんてない
最後に私が過去の自分に送りたい経験談を以下の通りでまとめます。
①不便がない完全成功モデルの全自社運営の企業では、他社との交流ができない。世間知らず(ガラパゴス)になるぞ。
②総合力を高め、個性を殺したステレオタイプの模範人間(マネジャー)には向いていない。お前は好きなことを突き詰めるタレント型人間だ。一芸身につけ独立を目指し、好きな所で好きなことして働け。
③全国転勤は30代以降は辛いぞ。結婚して子供ができたら尚更だ。
④子供は思った以上に動き回るぞ。賃貸では狭い。一戸建てで広々させて子育てしたいなら、転勤族は無理だ。
以上は私の価値観での物事です。一つの完成された大きな大企業という組織(世界)で駆け上がり、出世することに人生見出す人もいるでしょう。
家族を作ることに関心を持たない人もいるでしょう。
過ぎてしまった時間は戻せません。モチベーションが上がらなかったのであろうと、その時その時を全力で過ごした日々は自分の積み重ねた経験値です。
これは私の事例に限らず、入社数ヶ月で辞めてしまった人も3年未満で辞めてしまった人も同じだと思います。
今持っている経験値から、今後どうするのか。どこに舵を切るのか。これに早いも遅いもないでしょう。失敗も成功もその人の人生なのですから。
ただ何事もネガティブに考える必要はありません。全てポジティブに。辞めたという判断をした人であれば、その判断をした自分に自信を持ちましょう。
本当に、生きてさえいればなんとかなる。生きて、思考を続けよう。道は1本ではないのだから。